●幻覚
・誰もいないのに、「部屋の隅に座っている奴は誰だ?」などと言い出す。
・「知らない人が来て部屋のタンスに入っていったぞ」と叫ぶ。
・「仏壇の前にいつも知らない人が2人いて怖い」という。
●幻聴
・突然一人でしゃべりだす。まるで相手がいるかのようにしゃべる。
●混乱
・「お客さんに書類を届けなければならない!」として家中の引き出しをあけてあるはずの無い書類を探す。
・「今から誰かが迎えにくる!」と言って急に家の外に飛び出す。
・深夜に窓から家を出て、自宅周辺をうろうろとする。(危険なので家族で監視)
●認知障害
・熱湯の風呂に入ろうとする。
・TVのリモコンを携帯電話と間違う。間違っていることに全く気が付かない。
・娘の顔を忘れて「そこのおねいさん」と呼ぶ。
・病院へ車で搬送中、走行中にもかかわらずドアを開けて降りようとする。
・ミルクを入れたコーヒーを見て、「このコーヒーは腐って色が変わっているぞ」という。
アニメーション減量グラフィック
●症状
・ロレツが廻らず、何を言っているのかわからなくなる。
・一人で延々としゃべりだし、話が飛びまくる。
・手足が震える
・etc
わずか1ヶ月前までは、体調こそ悪そうでしたが、しっかりとしていた義父が、あれよあれよと言う間にこのようになってしまいました。
癌が脳内に転移しているか、それともオキシコンチンの副作用なのか、素人には当然判断が出来ません。また、看病する義母も、あまりのことに疲れてはててしまい、もはや倒れる寸前でした。
そこで、義父には申し訳無いと思いつつも急遽入院させることにしたわけです。
まず、オキシコンチン剤の投与を辞めて様子をみることになりました。当然薬が切れてくれば痛みが出てきますので、違う種類の鎮痛剤に切り替えるのですが、我慢できるギリギリまで辛抱します。そして服用をやめて2日たった今日、女房が看病に行ったところ、ある程度の会話が出来たし、自分のことも娘だと判ったとのことでした。
私はアフリカの黄熱病予防接種を持っている必要がありますか?
とするならば、上記の異常行動は、オキシコンチン錠の副作用であった可能性が高いとの見方が出来ます。
また、脳への転移を疑い、CTスキャンで見てもらいましたが、脳への転移は無いことが判りました。先生が言うには、なんでもすい臓癌から脳への転移は稀とのこと。となるとますます薬が怪しいわけです。しかし、このオキシコンチン錠による錯乱というのもまた極めて稀なのだそうです。
結局のところ疼痛除去剤なんていうのは麻薬なわけです。癌になったのは仕方が無いとしても、義父がまるで発狂したかのように死んでいくのは耐えられません。ちゃんと最後まで人間として看取ってあげたいと思いますので、異常にならない安心できる疼痛除去剤があればありがたいなぁと心からそう思いました。
癌なんて人事のように思っておりましたが、こうして身内に患者が出ますと、本当に辛く大変な病気なんだなぁということが良く判りました。家系で癌になりやすい方はぜひ気をつけましょうね。酒の飲みすぎはやはり良くないようですよ。
義父は酒豪でしたから。
" obatのpenyakit不眠症"
最後まで読んでいただけた皆様、お読みいただきありがとうございました。
追記(2007/11/12)
その後、オキシコンチンの服用は中止し、現在はデュロテップパッチを使用中です。しかしその後も癌が進行し、再入院後はほとんど寝たきりになってしまいました。
腹水が大量に溜まりだし、抗癌剤の効き目も無いとの判断により、治療も中止してしまいました。現在では、疼痛さえ防ぐことが出来ればそれで良いといった感じです。本人は余命が幾ばくも無いことに気づいているのかどうか・・もし気付いているとしたならさぞ無念でしょう。
追記(2007/11/26)
義父はPM12時15分に他界しました。
重度の黄疸により全身が黄色くなっての最後でとても可哀想でした。
直接の死因は肺動脈に血栓が出来たことによる呼吸困難(窒息)だったようです。これは病院側からの希望があり、解剖し死因を特定することが出来ました。
膵臓は上部と中央部が癌に侵され、肝臓や十二指腸等にも癌が転移していたそうです。胃は潰瘍でただれ、血の混じった赤い腹水も3L位溜まっていたようです。肺動脈に血栓が出来た理由としては、抗癌剤の副作用が有ったのかもしれないとのことでした。
担当の先生をはじめ、亡くなるまで介助していただいた看護師さんの皆様には心よりお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
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